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島忠がDCMの傘下にとの報道


家具小売業ランキング3位となる㈱島忠(本社:埼玉県さいたま市、社長:岡野恭明氏)が、ホームセンター業界2位の売上を誇るDCMホールディングス㈱(本社:東京都品川区、社長:石黒靖規氏)の傘下に入ることをNHKなどが伝えた。
報道によると、DCMホールディングス側が島忠に対してTOB=株式の公開買い付けを行い、傘下に収める方向で最終周的な調整を進めているとされる。

島忠の2019年8月期の売上は1,399億8,000万円、最終利益は60億4,900万円、DCMホールディングスの2020年2月期の売上は4,373億7,100万円、最終利益は137億8,300万円で、両社の売上を単純に合計すると5,773億円余りとなり、TOBが成立した際にはホームセンター業界トップのカインズを抜いて最大手に返り咲くことになる。

島忠は昭和3年に家具製造業者として創業、22年3月に法人改組し、その後家具小売業に移行した後ホームセンターを併営して業容を急伸、57年東証2部、平成3年に東証1部に上場するなど、斯業界を代表する家具販売業者として知られている。

DCMホールディングスは、札幌市のホーマック、愛知県のカーマ、松山市のダイキの3社が経営統合して誕生、その後も青森のサンワや甲府のくろがねやを傘下に収めるなどして37都道府県に670店舗余りを展開している。

TOBの状況などについてその詳細はまだ判明していないが、両社が一体化することで、島忠が持つ家具販売のノウハウがDCMホールディングスの600を超える店舗網に生かされることが予想され、家具業界にとって大きな販路拡大につながる可能性がある。
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