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時事彩々≪第1回≫相次ぐ閣僚の辞任に思う





 時は移ろい変わりゆくものではあるが、その時々において起こる事象は実に多彩。世間を賑わすニュースの数々は枚挙にいとまがない。今号よりスタートする時事彩々(じじさいさい)では、日々に溢れる膨大なニュースの中から弊誌独自の視点で選んだニュースに見解をまじえて紹介していく。

 第1回目のテーマは安倍政権の相次ぐ閣僚辞任について。閣僚とはもちろん小渕優子経済産業大臣と松島みどり法務大臣のことだ。小渕氏は地元の後援会主催の観劇会における収支の食い違いが辞任理由となったのはご存じの通り。群馬から東京までのバス料金と明治座での観劇を含めた会費は1万2千円だったという。その会費で支出を賄えるはずがないのは常識的に考えても自明のことだろう。有権者への利益供与とみなされても当然の結果としか言いようがない。松島氏は自身のイラストが入ったうちわを選挙区内で配ったことが寄付行為に当たるとされ辞任に追い込まれた。結局、政治と金は切り離すことができないテーマなのであろうか。政治家のモラルの低さは今に始まったことではないから、ここでくどくどと述べるつもりはない。

 強く思うのは、安倍政権の根幹とも言える政策はどこにいってしまったのかということだ。結局のところ政策とはお飾りで、金によって動くのが日本の政治という訳か。政治的な課題が山積みの現状を乗り越えていけるのか不安にならざるを得ない。もちろん私とて人の子。もし1万2千円で明治座の観劇会に参加できるなら喜んで参加してしまいそうではあるが…。
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