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時事彩々≪第2回≫プロ野球の監督交代劇に思う





 今年のプロ野球日本一は福岡ソフトバンクホークスに決まった。ソフトバンクホークスの監督はご存じの通り、秋山幸二氏が監督を務めてきた。秋山監督と言えば、能面采配と言われるほど感情を表に出さず、冷静な戦力分析と的確な作戦指揮をとってきたことで有名だ。昨年の覇者、東北楽天ゴールデンイーグルスの監督は星野仙一氏。こちらは感情を露わにし、選手を叱咤鼓舞しながらの優勝であった。秋山氏と星野氏ともに今シーズン限りで監督を辞任することが決まっている。

 ほかにも広島東洋カープ、東京ヤクルトスワローズ、埼玉西武ライオンズのそれぞれの監督が辞任し、新たな監督が就任した。5球団のうち4球団の新しい監督が同じ球団のコーチ や二軍監督、監督代行などから抜擢された内部昇格であった点が興味深い。

 企業においてもトップ交代は、社内からの昇格と、社外から招聘される2通りに分かれる。社内昇格の最大のメリットは「安心感」だろう。企業を知り尽くしている人物がトップに就任することで、安定した企業経営を期待できる。反面、企業が長期的な停滞を打破することできずに危機的状況に陥った際、人間関係のしがらみから、大なたを振るうことができない場合がある。もちろん、外部からの招聘もメリット・デメリットはある。どちらがいいかというより、企業が将来的にどういった方向に進みたいかによって決めるべきなのだろう。



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