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今週の『ルームファニシング』茶の間談義




名優との別れ

 日本映画界を代表する2人の名優が相次いでこの世を去った。名優とはもちろん高倉健さんと菅原文太さんのことだ。

 「幸福の黄色いハンカチ」で高倉健さん演じる島勇作が網走刑務所を出所後初めて食堂でビールを飲むシーン。「北の国から92巣立ち」で菅原文太さん演じるタマコの叔父が「誠意って何かね?」と問いかけるシーン。彼らの名シーンを挙げ始めるときりがないが、どの場面でも2人は強烈な存在感を放っている。思わず画面を食い入るように見てしまう名シーンなのだが、最近の映画を見てもこういったシーンに出会える回数が少なくなったような気がしてならない。最近の映画は手軽で、分かりやすくて、テンポのいいものが好まれる傾向にあるそうだ。

 映画に限らず、消費者の嗜好が変わってくれば商品もまた変わっていく。昭和を生きてきた世代にとって、何か物足りなさや味気無さを感じてしまうのは歳のせいばかりではあるまい。しかし、時代は巡るという。また、高倉健さんや菅原文太さんのような役者が活躍する時代を今はじっと待ちたい。



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