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時事彩々≪第14回≫サイバーテロ対策の重要性




 最近、サイバーテロに関しての話題が多くなっている。アメリカ週刊誌「NewsWeek」のツイッターアカウントがイスラム過激派イスラム国を主張するグループに乗っ取られたという。また、そのイスラム国に対して国際的ハッカー集団アノニマスがサイバー攻撃を宣言。イスラム国関連の多くのアカウントやメールアドレスを機能不全に陥れた。サイバー技術にもっとも優れたアメリカでは、サイバー空間を陸、海、空、宇宙に次ぐ第5の戦場と位置付けている。日本でも2020年東京五輪に向け、2月10日に「サイバーセキュリティ戦略本部」の初会合を開いた。

 生々しいテロ事件に比べ、仮想空間で繰り広げられるサイバーテロはどうもピンと来ないのだが、その予想される被害はかなり大きい。企業の極秘データや金融機関のオンライン決済、オンラインでの選挙投票などインターネットに接続された情報はすべてサイバーテロの対象となる。昨年末にはアメリカのソニー・ピクチャーズ・エンターテインメント(SPE)がサイバー攻撃を受け、劇場未公開の新作や従業員の個人情報などが流出した騒動は記憶に新しい。この件でSPE社の被害総額は1億ドルにも達するとの見方もある。

 我々には無関係な世界と思うことなかれ。新規事業の企画書や新商品の詳細な資料、社内の財務資料などをオンラインのパソコンに保存しておくことは避けておいた方がいいだろう。弊社でも膨大な企業データを取り扱うため、重要なデータはすでにすべてオフライン化している。万が一に備えたリスク・マネジメントとして、今一度サイバーテロ対策を考えてみるにはちょうどよい時期かもしれない。



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