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今週の『ルームファニシング』茶の間談義




近江県?琵琶湖県?

 滋賀県で開催されている2月の定例会議で、滋賀の認知度が低いことから「県名を近江県に変更してはどうか」という提案があったという。近江といえば、最近では近江牛や近江米の名が知られており、歴史的にも安土桃山時代には近江に安土城が築かれ、名実ともに歴史の中心地でもあった。そのネームバリューにあやかって県外にアピールしたいというのが本音のようだ。聞けば、滋賀県の県名変更の提案は過去の県議会でもたびたび議題に上がっているという。

 ただし、もし実際に県名を変更するとなると、その手続きは煩雑だ。国会で特別法をつくったのちに、住民投票で県内有権者の過半数の同意を得なければならない。県が2010年に実施したアンケートでは回答者の8割以上が今の県名でよいと答えたそうだ。

 確かに「名は体を表す」という言葉もあるように名前は重要だ。県側にも地方経済の活性化のためにも全国的な認知度を上げるようとなりふり構っていられないという現状があるのかもしれない。どの地方も今やご当地キャラやイベントによる観光客の呼び込みに必死だ。最近では、香川県の「うどん県」、大分県の「おんせん県」などのキャッチフレーズが話題になったこともあった。

 そもそも「滋賀」という地名の由来は諸説あるが、「シカ(石処)」で石の多いところだったという説が有力だ。過去の県議会では「琵琶湖県」なる名前も提案されたという。もし、県名を変更するにしても、どのような県にしたいのかという将来像をしっかりと見据えてから決めて欲しいものだ。



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