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時事彩々≪第16回≫政治家のパワー




 また政治と金の問題が噴出している。各省庁の補助金交付決定から1年以内の政治献金を禁じた政治資金規正法への抵触が今回の争点だ。すでに辞任した西川公也前農相に続いて、望月義夫環境省と上川陽子法相にも同様の政治献金があったという。すでに辞任者の前例があるだけに、閣僚辞任を賭けた与野党の攻防が激しさを増している。

 もはやニュースを聞く側も聞き慣れしすぎてしまった感もある政治と金の問題だが、こうも政治家は金銭に対してルーズなのかと嘆かざるを得ない。政治とは清濁併せ呑む世界であり、決してきれいごとだけで物事を解決できる訳ではないのは理解できる。しかし、政治家に公僕としての使命感や自らの理想を実現しようとする力があまり感じられない。失礼ながら、誰も彼もこじんまりとした印象を受けるのは私の勉強不足なのだろうか。

 思えば、昭和の頃も政治家は信用できない、鼻持ちならない存在ではあったが、何か得体の知れないパワーを感じることが多かった。それが今はどうにも感じられない。それは政治家の質が低下したからなのか、各メディアの報道が政治家のパワーと信念を奪ってしまったのか、はたまた国民の政治家を見る目が変化したせいなのか、真偽のほどは定かではない。しかし、パワーが感じられない政治家による政治が日本の経済と国際的な力を押し上げる原動力に果たしてなるだろうかと疑問に思う



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