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時事彩々≪第20回≫駅前投票で投票率UPへ




 先日、総務省内の研究会が選挙における投票率向上に向けた報告書をまとめた。総務省ではこの報告書に挙げられた施策を来年の参議院選挙から導入することを目指して、法改正を進めたいとしている。

 その報告書の内容だが、現行の公職選挙法では有権者は予め決められた投票所の1ヶ所でしか投票できない仕組みになっている。これは選挙権の二重投票を防ぐための措置だが、この仕組みが有権者の投票率低下の大きな原因の一つだとする。そこで、投票所をオンラインで結び、二重投票が行われないようにすることで、有権者が自由にどの投票所でも投票できるようにするという。さらに、投票所を人が集まりやすい駅構内やショッピングセンターに置けるようにすることも提案。総務省では先日も若者の投票率をあげようと、総務省HPで選挙に関するアニメを見られるようにアップした。正直、アニメを見せれば若者の投票率が上がるだろうという安易な発想には大いに疑問があるが、駅構内やショッピングセンターに投票所を設置することは大きな効果があるのではないかと期待できる。

 実はこうした試みはすでに期日前投票所の設置で効果が実証されている。2013年から愛媛県松山市では松山大学のキャンパス内に期日前投票所を設けるようにした。すると、3回連続で20代の投票率の上昇が見られたという。身近に投票所がないと投票に行かない事の是非を問う声もあるが、選挙に参加するということは、少しでも政治のことを考えることにつながる。投票率が向上し、より国民の声を反映した選挙が行われるようになることを期待したい。



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