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MIFF 3日目レポート





日本企業がMIFF出展製品のなかの最優秀賞を受賞した

3月3日、マレーシア国際家具見本市(MIFF)の3日目をレポートする。

初日から多くの来場者でにぎわっているMIFF会場だが、中盤の3日目に入っても来場者数は衰えることがない。PWTCとMECCの2会場ともに各ブースで活発な商談が行われていた。PWTCの一画にはMIFFのブースがあり、模型が展示されていた。これは2018年に予定されているMIFFの新会場MITEC(Malaysian International Trade Exhibition Centre)の完成模型。MITECは、現在MECCの隣で急ピッチで建設が進んでいる会場だ。この完成により、2018年のMIFFの会場はMITECとPWTCの2会場となり、現在の展示面積8万㎡から10万㎡へと25%の拡大する。


2018年のMIFF会場となるMITEC周辺の模型


MECCの隣に建設されているMITEC

3日午後、MECCにて“PRIZE PRESENTATION CEREMONY”が開催された。これはMIFFが主催する各コンペティションの受賞者を発表する場で、若手デザイナーの育成を目的とした“FURNITURE DESIGN COMPETITION”、計500にも及ぶ出展ブースの中からデザインやコンセプトを競う“BEST PRESENTATION AWARD”、出展製品のなかでも特に秀逸なものを選ぶ“FURNITURE EXCELLENCE AWARD”の各受賞者が表彰される。

多くの観客でにぎわったセレモニー会場で、“BEST PRESENTATION AWARD”の2nd PRIZEとして日本ブースを総合プロデュースした三井デザインテック株式会社の名前が読み上げられた。惜しくも1st PRIZEとはならなかったものの、MIFF初出展にして堂々たる快挙だ。続いて、“FURNITURE EXCELLENCE AWARD”の各賞が発表されていく。出展製品のなかで第2位となるGold Awardに日本企業のナガノインテリア工業株式会社(本社:福岡県甘木市、社長:永野貴啓氏)の「CORONA」が輝く。そして、最後に最優秀賞のPlatinum Awardが株式会社アサヒの「PULITO」であると発表されると、会場は大きな歓声に包まれた。出展ブースと製品ともに、日本企業がMIFFを席巻した形となり、会場に駆け付けた日本人出展者たちは檀上で自信に満ちた表情をみせた。


500社以上の出展者のなかで日本ブースは2nd PRIZEをゲット


見事にプラチナ省を獲得したアサヒの「PURITO」



FURNITURE EXCELLENCE AWARD”金賞のナガノインテリア工業の「CORONA」

3日夜、PWTCの隣にあるSeri Pacific Hotelの和食レストラン「幸福」にて、さよならディナーが開催された。これは、毎年恒例となったディナーで、日本訪問団がMIFF主催者や海外の家具業界関係者らを招いて、マレーシアでの手厚いサポートや日頃の友好に感謝を表す場となっている。参加者は総勢で60名にも及んだ。

日本訪問団を代表して挨拶した株式会社東京インテリア家具の利根川社長は、マレーシアや台湾、中国との友好関係を祝い、MIFF及びマレーシアの家具に対する期待について述べた。その後、「MIFFのコンペティションで日本企業が大いに活躍しました。オリンピックに例えるならば、個人で金メダル、銀メダルをとって、団体で銀メダルを取ったようなもの。今日はまさにJAPAN DAYとして誇らしい思いであります」と語った。MIFFチェアマンのダトゥ・タン氏は日本の友情に感謝の意を表し、利根川社長と堅い握手をかわした。



ディナーで挨拶する利根川社長


利根川社長と握手をかわすMIFFチェアマンのダトゥ・タン氏

レストランでは目の前で天ぷらや焼き鳥が調理され、参加者たちの行列ができる場面もあり、美味な和食と酒に会話も弾んだ。ディナー中には、(一社)アジア家具フォーラムで常務理事を務める萩原優氏がMIFFを主催するUBMアジア社のM.ガンディー氏にアジア家具フォーラムの会員の証であるネームプレートを授与し、参加者たちから大きな拍手で迎えられる一幕もあった。(MIFFレポート終了)


ガンディー氏にネームプレートを授与する萩原常務理事


ガンディー氏と握手で記念撮影



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